2023 10.16
ワークショップ
ダンス
歴史を理解する最善の方法は、起こったことを踊ること
ポストモダンダンスの源流を、伝説となった世代から現代へ継承することはできるのか?
KYOTO EXPERIMENT 2022で始動した、ヴァン クリーフ&アーペル「Dance Reflections」とのコラボレーションプロジェクト。第2弾はポストモダンダンスの巨匠振付家、ルシンダ・チャイルズの作品を現代に蘇らせる、姪で新進気鋭の振付家、ルース・チャイルズを招聘する。
2015年、ルシンダは1960年代の代表的なソロ3作品をルースに託した。そして、その公演で成功を収めた2年後、ルースは引き続き1970年代に創作された4つのパフォーマンスを原作とし、叔母の振付に新たな命を吹き込む。これらはルシンダが好んで採用した創作プロセスにおける要素——「スコアの使用」「空間における軌跡」「音楽を伴わないリズム」を体現するものだ。このルシンダ4作品は1970年代以降さほど上演されず、そのラディカリズムは次代に享受されてこなかった。継承を試みたルースは綴る。「私自身とほかのダンサーたちにとって、理解するための最善の方法は、起こったことを踊ること。観客にとっては、起こったことを見ること、そして聞くことです。」
10.13(金)20:15
10.14(土)20:15
10.15(日)20:15
上演時間:65分
⚠️開演後は途中入場不可。12歳以上推奨。
前売:
一般 3,500円
ユース(25歳以下)・学生 3,000円
高校生以下 1,000円
ペア 6,500円
*当日券は+500円(高校生以下は同額)
*自由席
ルース・チャイルズ
Ruth Childs
ジュネーヴ
イギリス、アメリカのダンサー・振付家。1984年ロンドン生まれ。米国で育ち、ダンスと音楽を学ぶ。2003年ジュネーヴに移住し、Ballet Junior de Genèveでダンスを学んだ。その後、Foofwa d'Imobilité、La Ribot、Gilles Jobin、Massimo Furlan、Marco Berrettini、Yasmine Hugonnetらさまざまな振付家や演出家と仕事をするようになる。2014年に自身のカンパニー Scarlettʼsを設立し、ダンスやパフォーマンス作品のほか、音楽作品も制作している。初の舞台作品『The Goldfish and the Inner Tube』(2018)は、Stéphane Vecchioneとの共同制作による。その後、ソロ作品として『fantasia』(2019)、『Blast!』(2022)を発表した。2021年より彫刻家 Cécile Bouffardとコラボレーションし、進化するパフォーマンスプロジェクト『Delicate People』を展開している。また、2015年から、叔母であるアメリカの振付家ルシンダ・チャイルズの初期作品をリクリエーションし、リバイバルするプロジェクトにも取り組んでいる。現在、Arsenic(ローザンヌ)のレジデントアーティストの1人であり、CCN2-Centre chorégraphique national de Grenoble のアソシエイトアーティスト(2023-2024)である。
ルシンダ・チャイルズ
Lucinda Childs
ニューヨーク
19 4 0 年生まれ。19 6 3 年にニューヨークのジャドソン・ダンス・シアターで振付家としての活動を開始。マース・カニングハムの薫陶を受け、19 7 0 年代のアメリカのポストモダンダンスをリードする一人となる。 19 7 3 年に自身のカンパニーを設立以来、多くの作曲家やビジュアル・アーティスト、世界有数のダンスカンパニー、オペラハウスとのコラボレーションを行う。近年の受賞に、ヴェネチア・ビエンナーレ金獅子賞やthe Samuel J. Scrippssなどがある。
Katema, P articular Reel
振付:ルシンダ・チャイルズ
ダンス:ルース・チャイルズ
アシスタント:タイ・ブーマーシャイン
テクニカルディレクション&照明デザイン:ジョアナ・オリヴェイラ
衣裳:セヴェリーヌ・ベッソン
Calico Mingling,Reclining Rondo
振付:ルシンダ・チャイルズ
ダンス:ルース・チャイルズ、マース・クルメンナッハ、ステファニー・バイユ、 ポーリーン・ヴァッセルマン
アシスタント:タイ・ブーマーシャイン
テクニカルディレクション&照明デザイン:ジョアナ・オリヴェイラ
衣裳:セヴェリーヌ・ベッソン
製作:Scarlettʼs
委託製作・運営・宣伝:リセ・ルクレール、セシリア・ルブラーノ
共同製作:La Bâtie F estival de Genève、Arsenic- Centre dʼart scénique contemporain、ローザンヌ
助成:ジュネーヴ市、プロ・ヘルヴェティア・スイス・アーツ・カウンシル、Fondation Suisse des Artistes Interprètes SIS、Fond Mécénat SIG、ネスレ芸術財団、スタンリー・トーマス・ジョンソン財団、エルンスト・ゲーナー基金、Corodis、ロトリー・ロマンド、ジュネーヴ州、Pourcent culturel Migros
協力:京都市京セラ美術館
謝辞:セルジュ・ローラン(ヴァン クリーフ&アーペル ダンス&文化プログラム ディレクター)
京都公演助成:文化庁文化芸術振興費補助金 (舞台芸術等総合支援事業(国際芸術交流支援))|独立行政法人日本芸術文化振興会
主催:KYOTO EXPERIMENT、Dance Reflections by ヴァン クリーフ&アーペル
☞ Dance Reflections by ヴァン クリーフ&アーペル ウェブサイト