2024 10.4
トーク
ダンス
ダンスにおけるこれまでの功績を評価され、ヴェネツィア・ビエンナーレの金獅子功労賞を受賞したアレッサンドロ・シャッローニが出会った時にはすでに、そのダンスは消滅の危機に瀕していた。
公の場で未婚の男女が共に踊ることを許されなかった1900年代初頭のボローニャで、男性のみによって踊られはじめたポルカ・キナータ。女性にアピールするべく回転の速さがこぞって競われたアクロバティックなそのダンスは、時代が下るにつれ男女のダンスが許容されていったことと難易度の高さがあいまって徐々に廃れていった。オンラインに投稿された動画をきっかけにシャッローニがリサーチを始めた時点での踊り手は、わずか数名だったという。シャッローニはこの失われつつあるダンスに魅入られ、パフォーマンスとワークショップからなるポルカ・キナータ復活に向けてのプロジェクトを開始した。
2人のダンサーは、膝を曲げ、腰を落とし、見つめ合ったまま回転する。互いの腕をつかむ力が少しでもゆるんだら倒れ込んでしまうに違いない、というスリルとは裏腹に、わたしたちはダンサーたちの笑みを見る。つまり、相手を信じ、自らの体重を委ね、踊ることの喜びを。
10.5 (土) 16:00
10.6 (日) 16:00 ★♡
★ポスト・パフォーマンス・トーク
♡託児あり (要事前申込 / 各公演7日前まで)
上演時間: 30分
⚠️開演後は途中入場不可。
☞ ワークショップ
日程: 10.6 (日) 13:00-15:00
会場: 京都芸術センター 講堂
ファシリテーター: ジャンマリア・ボルジッロ、ジョバンフランチェスコ・ジャンニーニ
参加費: 1,000円
予約: フォームより申込 (先着順・定員16名)[受付終了]
前売: 一般 2,000円
ユース(25歳以下)・学生 1,500円
高校生以下 1,000円
ペア 3,500円(前売のみ)
*当日券は前売と同額
*自由席
アレッサンドロ・シャッローニ
Alessandro Sciarroni
ローマ(イタリア)
2007年より、舞台芸術と現代アートを融合したパフォーマンス作品を創作しているアーティスト。美術を学び、舞台芸術の実績を豊富に持つシャッローニは、コンセプチュアルなアプローチと、演劇やダンス、スポーツ、サーカス芸術などの分野から派⽣したテクニック・実践を作品に取り入れている。ダンサーの身体的持久力を試すような行為の反復を基礎としながら、時間の異なる次元を見つめ、観客と演者の共感的な関係を考察することを通して、演じるという行為への強迫観念、恐怖、もろさを明らかにしようと試みている。これまでさまざまな国際的なアートプロジェクトやネットワークに招聘され、世界中で作品を発表している。2019年にヴェネチア・ビエンナーレ・ダンス部門金獅子功労賞を受賞。パリのサン・キャトルおよびミラノ・トリエンナーレ・テアトロ2022-2024のアソシエイト・アーティスト。
創案:アレッサンドロ・シャッローニ
出演:ジャンマリア・ボルジッロ、ジョバンフランチェスコ・ジャンニーニ
アーティスティック・コラボレーション:ジャンカルロ・スタニ
音楽:アウローラ・バウザ、ペーラ・ジョウ(TELEMANN REC.)
衣装:エットレ・ロンバルディ
技術監督:ヴァレリア・フォティ
テクニカル(ツアー版):コジモ・マッジーニ
キュレーション、プロモーション、コンサルティング:リザ・ジラルディーノ
運営・制作総指揮:キアラ・ファヴァ
広報:ピエルパオロ・フェライノ
製作:corpoceleste_C.C.00#、MARCHETEATRO
共同製作:Santarcangelo Festival、B.Motion、Festival Danza Urbana
アレッサンドロ・シャッローニは、パリのサン・キャトルおよびミラノ・トリエンナーレ・テアトロ 2022-2024のアソシエイト・アーティストです。
助成:文化庁文化芸術振興費補助金(舞台芸術等総合支援事業(国際芸術交流))|独立行政法人日本芸術文化振興会
後援:在日フランス大使館/アンスティチュ・フランセ
共催:イタリア文化会館-大阪
主催:KYOTO EXPERIMENT、ダンス リフレクションズ by ヴァン クリーフ&アーペル
*本公演は京都と埼玉で開催する「ダンス リフレクションズ by ヴァン クリーフ&アーペル フェスティバル」(10/4-11/16)の一環として、KYOTO EXPERIMENTとダンス リフレクションズ by ヴァン クリーフ&アーペルが開催します。