2024.9.4
ダンス
半袖のシャツとデニムパンツ、裸足。薄暗い舞台にあらわれた8人の男たちは、静かなユニゾンから踊りをはじめる。ほどなくして2人のドラマーが彼らに合流する。ダンサーは、ふたりで、あるいは群れで同期しあい、かと思えば、ふと群れから外れたひとりにもなる。合流と離散、反復と展開は目まぐるしくも緊密に組み立てられていて、ひとときも目を離す隙がない。そして、端正な構成の中にありながら、彼らの身体はふつふつと熱を帯び、興奮が脈打ち――。
クリスチャン・リゾーは、舞台芸術のみならず、造形美術、音楽、ファッションなど幅広い分野に通じ、マルチな才能を発揮してヨーロッパのアートシーンを牽引してきた。現在は国際振付研究所(ICI)を芸術監督として指揮する、ヨーロッパのコンテンポラリーダンス界の重鎮だ。
2013年にアヴィニョン演劇祭で初演された本作の原点は、そのまた更に10年ほど前、リゾーがイスタンブールで男性の踊り手たちによるダンスを目撃し、鮮烈な印象を抱いたことに遡る。あるダンスが、時を隔てて別のダンスの誕生を促していく。連綿と続いてきたダンスという営みの一瞬間を、わたしたちも目撃する。
10.12 (土) 19:00
10.13 (日) 19:00 ★♡
★ポスト・パフォーマンス・トーク
♡託児あり (要事前申込 / 各公演7日前まで)
上演時間: 60分
⚠️未就学児入場不可。
☞ ワークショップ
日程: 10.13 (日) 10:00-12:00
会場: 京都芸術劇場 春秋座
対象: 何らかのトレーニングを受けているダンサーやパフォーマー、ダンスを学ぶ学生
ファシリテーター: クリスチャン・リゾー
参加費: 1,000円
予約: フォームより申込 (先着順・定員20名)
前売: 一般 4,500円
ユース(25歳以下)・学生 3,000円
高校生以下 1,000円
ペア 8,500円(前売のみ)
*当日券は前売と同額
*指定席
クリスチャン・リゾー
Christian Rizzo
モンペリエ(フランス)
造形美術家、デザイナー、ミュージシャン、振付家、舞台美術家、オペラの演出家などマルチな才能を持つアーティスト。クリスチャン・リゾーはロックバンドを結成し、ファッションブランドを立ち上げるなど、トゥールーズでアーティストとしてキャリアをスタート。その後、ニースのヴィラ・アルソン国立高等芸術学校でビジュアル・アートを学ぶ。1996年にアソシアシオン・フラジルを設立し、オペラ、ファッション、ビジュアル・アートなどのプロジェクトとともにパフォーマンスやダンスなど40 以上の作品を発表。フランス国内外の美術・ダンス専門教育機関で教鞭をとる。2015年より国際振付研究所(ICI)の芸術監督を務める。抽象性からフィクションが生まれる物語において、身体と空間における柔軟性と緊張関係を表現すべく探求している。
構成・振付・舞台美術・衣装:クリスチャン・リゾー
出演:ユネス・アブラクル、ファビアン・アルマキエヴィッチ、ヤイヤ・バへリ、マッシモ・フスコ、べップ・ガヒング、ケレム・シュレベック、フィリプ・ロウレンソ、ホベフト・マルティネス
創作:ミゲル・ガルシア・ヨレンス
原曲:ディディエ・アンバクト&キングQ4
ライブ音楽:ディディエ・アンバクト&キングQ4
照明デザイン:キャティ・オリーブ
美術アシスタント:ソフィー・ラリー
ジェネラルマネージャー:ジェローム・マソン
照明統括:ホマン・ポフトロン
音響統括:デルフィーヌ・フッサ
音響アレンジ:ヴァネッサ・コー
制作・ツアーディレクター:アンヌ・フォンタネージ
制作・ツアー管理:アン・バウツ
製作:ICI —モンペリエ-オクシタニー/ミディ=ピレネー地域圏国立振付センター/監督:クリスチャン・リゾー
共同製作:ボンリユー国立舞台(アヌシー)、LE CENTQUATRE-PARIS
協力:フランス国立ダンスセンター(CN D)[レジデンス]、La Bulle Bleue E.S.A.T Artistique(モンペリエ)
ディディエ・アンバクトはウィリアムズのドラムヘッドで演奏しています。
助成:文化庁文化芸術振興費補助金(舞台芸術等総合支援事業(国際芸術交流))|独立行政法人日本芸術文化振興会、笹川日仏財団
後援:在日フランス大使館/アンスティチュ・フランセ
主催:KYOTO EXPERIMENT、ダンス リフレクションズ by ヴァン クリーフ&アーペル、京都芸術大学 舞台芸術研究センター
*本公演は京都と埼玉で開催する「ダンス リフレクションズ by ヴァン クリーフ&アーペル フェスティバル」(10/4-11/16)の一環として、KYOTO EXPERIMENTとダンス リフレクションズ by ヴァン クリーフ&アーペルが開催します。