ダンス
(ラ)オルド × ローン with マルセイユ国立バレエ団
ルーム・ウィズ・ア・ヴュー
集団は熱狂し、衝突し
未来を問う共同戦線へ躍り出る
現代のカルチャーを貪欲に取り込みながら「ポストインターネットダンス」を追求する(ラ)オルドには、マドンナ、スパイク・ジョーンズ、バーバリーといった各界のビッグネームやブランドからコラボレーションのラブコールが尽きない。異なる得意分野をもつ3人によって構成されるこのアーティスト・コレクティブは、フランスのエレクトロニック・ミュージックの第一人者であるローンとのコラボレーションにより、自らが芸術監督をつとめるマルセイユ国立バレエ団と共に、終末的な風景からの解放を謳いあげる『ルーム・ウィズ・ア・ヴュー』を完成させた。
舞台は大理石の採石場。その一角をくり抜いた白い部屋でいまや最高潮を迎えようとしているレイブパーティーの場面で本作は幕を開ける。享楽的な時間が終わると、若者たちが抱える鬱屈は暴力となって噴き出し、カップルたちは自暴自棄のように互いを傷つけあってしまう。荒廃のさなかに立ち尽くす彼らは、連帯と抵抗の身ぶりを少しずつ獲得していく――。
マルセイユ国立バレエ団の11カ国19人のダンサーたちからほとばしる圧倒的なエネルギーと、彼らと全編にわたって並走するローンの音楽が分かちがたく融合する。その先に(ラ)オルドが示す希望の姿とは。
10.5 (土) 18:00 ♡
10.6 (日) 18:00 ★
★ポスト・パフォーマンス・トーク
♡託児あり (要事前申込 / 各公演7日前まで)
上演時間: 70分
⚠️12歳以上推奨。刺激の強い描写が一部含まれます。
☞ ワークショップ
日程: 10.4 (金) 11:00-13:00
会場: 京都芸術センター フリースペース
ファシリテーター: ナタン・ゴンベール、佐藤亜耶
参加費: 1,000円
予約: フォームより申込 (先着順・定員25名)[受付終了]
前売: 一般 5,500円
ユース(25歳以下)・学生 3,000円
高校生以下 1,000円
ペア 10,500円(前売のみ)
*当日券は前売と同額
*指定席
(ラ)オルド
(LA)HORDE
マルセイユ(フランス)
(ラ)オルドはマリーヌ・ブルッティ、ジョナタン・デュブルワー、アルチュール・アレルの3名によって2013年に結成されたアーティスト・コレクティブ。3人は舞台芸術や現代アートの分野を中心に、さまざまな芸術分野のコードに疑問を投げかけている。オンライン上で展開されるダンスと身体の新たな循環と表象のダイナミクスを探求した結果、彼らは「ポストインターネットダンス」というコンセプトに取り組むようになった。2019年よりマルセイユ国立バレエ団の芸術監督を務め、動きの中の身体にフォーカスした振付作品、映画、ビデオインスタレーション、パフォーマンスを創作している。(ラ)オルドはダンスの政治的要素を問いただし、レイブから伝統的なダンス、ジャンプスタイルまで、多様な民衆蜂起の振付形式をマッピングする。フォーマットを多様化することで、(ラ)オルドはこの新しい領域が提供するほぼ無限の偶然性に疑問を投げかけ、彼らが協働するコミュニティの反乱に対して、ヒエラルキーに反するヘテラルキーな方法で多様な視点を提案する。
ローン
Rone
パリ(フランス)
1980年生まれ。パリを拠点に活動するエルワン・カステックス(別名:Rone)は、フランスの電子音楽プロデューサー/アーティスト。2007年に活動を開始し、以来電子音楽の境界を踏み越える表現を追求してきた。さまざまな分野におけるフランス国内外の現代アーティストと数多くのコラボレーションを行っており、その中には、作家のアラン・ダマジオ、コレクティブの(ラ)オルドの監督下でのマルセイユ国立バレエ団、映画監督のジャック・オーディアール、フレデリック・ファルッチ、スパイク・ジョーンズなどがある。これまでにリリースされた 6つのスタジオアルバムはどれも多才であり、それによってローンは電子音楽シーンにおけるキーパーソンとなったほか、長編映画のサウンドトラックでセザール賞最優秀作曲賞、カンヌ・サウンドトラック賞最優秀映画音楽賞、Prix des Indés で最優秀ライブショー賞などの重要な賞を数多く受賞している。
マルセイユ国立バレエ団
Ballet national de Marseille
マルセイユ(フランス)
振付家のローラン・プティは、1972年に市長ガストン・デフェールによる招聘を受けてマルセイユバレエ団を創設した。これはマルセイユにおける公立オペラ劇場の再活性化を目指したものだった。プティは、ファッションデザイナーのイヴ・サンローラン、ダンサーのミハイル・バリシニコフ、画家のキース・ヘリングやデイヴィッド・ホックニーなどのアーティストとコラボレーションを行い、そのキャリアを通してクラシックバレエとコンテンポラリーダンスの枠組みを揺さぶり続けた。1981年にマルセイユ国立バレエ団となり、その後1984年にバレエ団は国立振付センターとなった。歴代の芸術監督は順に、マリ=クロード・ピエトラガラ(1998-2004)、フレデリック・フラマン(2004-2014)、エミオ・グレコとピーター・C・ショルテン(2015-2019)である。2019年9月からは、コレクティブの (ラ)オルドが芸術監督を務める。マルセイユ国立バレエ団は現在、16カ国から集まった23人のダンサーで構成されている。
アーティスティックコンセプト:ローン、(ラ)オルド
音楽:ローン
演出・振付:(ラ)オルド―マリーヌ・ブルッティ、ジョナタン・デュブルワー、アルチュール・アレル
出演:マルセイユ国立バレエ団(サラ・アビヒト、ニナ・ラウラ・アウエルバッハ、アリダ・ベルガッケル、ジョアオ・カストロ、ティテゥアン・クロジエ、ティモシー・ファーマン、ミルト・ジョルジアディ、ナタン・ゴンベール、エディ・ホックハム、ヨナタン・ヨルゲンセン、加藤野乃花、木下佳子、エイミー・リム、佐藤亜耶、パオラ・タト、エレナ・ヴァルス・ガルシア、ナヒマナ・ヴァンデンブッシュ、アントワン・ヴァンデルリンデン、ピエールパウロ・コセンティーノ、ルカ・フォルケル)
美術アシスタント:ジュリアン・ティコ
舞台デザイン:ジュリアン・ペセル
照明:エリク・ヴゥルッツ
照明アシスタント:ギャスパー・ジュアン
音響技術:ヴァサン・フィリッパー
衣装デザイン:サロメ・ポルーデニ
衣装アシスタント:サンドラ・ポンポニオ
ヘアスタイリング:シャリー・ル・マンデゥ
フィジカルプレパレーション:ワスカー・コエロ・チャヴェス
リハーサル監督:ヴァレンティーナ・パッチェ
舞台監督:ジュリアン・パラ
舞台技術:セシル・ヨンゲティエス・マンガレット、セバスティアン・マテ、アントワン・カハナ
委嘱:シャトレ座
Décibels ProductionおよびInfiné との共同企画
共同製作:シャトレ座、マルセイユ国立バレエ団およびプロヴァンス大劇場 マルセイユ国立バレエ団(CCN)[芸術監督:(ラ)オルド]は、DRAC PACA、フランス文化省、マルセイユ市、BNPパリバ財団の支援を受けています。
助成:文化庁文化芸術振興費補助金(舞台芸術等総合支援事業(国際芸術交流))|独立行政法人日本芸術文化振興会、笹川日仏財団
後援:在日フランス大使館/アンスティチュ・フランセ
主催:KYOTO EXPERIMENT、ダンス リフレクションズ by ヴァン クリーフ&アーペル
*本公演は京都と埼玉で開催する「ダンス リフレクションズ by ヴァン クリーフ&アーペル フェスティバル」(10/4-11/16)の一環として、KYOTO EXPERIMENTとダンス リフレクションズ by ヴァン クリーフ&アーペルが開催します。