ダンス
オラ・マチェイェフスカ
ロイ・フラー:リサーチ
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人と絹のメタモルフォーシス
いま、伝説が新たに読み直される
アール・ヌーヴォーの時代のパリで、モダンダンスのパイオニアとして多くのアーティストたちにインスピレーションを与えたロイ・フラー(1862-1928)。全身をすっぽりと覆う絹の衣装を自在に操り、時に炎のように、蝶のように、花のように、と、めくるめくフォルムの変容で観客の想像をかきたてた「サーペンタインダンス」は一世を風靡した。
フラーが残したこのダンス史の伝説に、現代から応答したのが振付家のオラ・マチェイェフスカだ。真摯なリサーチと身体を用いたアーカイブの実践から、2011年に観客の間近でソロパフォーマンスを展開する『ロイ・フラー:リサーチ』を発表した。その後、この作品を3人のダンサーによる劇場型の『ボンビックス・モリ』へと展開させた。『ボンビックス・モリ』は、この象徴的な「サーペンタインダンス」の物質性に注目し、次第に緊張感を高めながら、この夢幻的なダンスを丁寧に紐解いていくことで新たな解釈を提案する。身体、物質性、サウンドが紡ぎあわされることでダンス史との対話が生み出される本作は、アイコンとしてのフラーの神話とそのパラドックスに向き合う。
10.14 (月・祝) 18:30 ♡
♡託児あり (要事前申込 / 各公演7日前まで)
上演時間: 40分
☞ ワークショップ
日程: 10.9 (水) 19:00-21:00
会場: 京都芸術センター フリースペース
ファシリテーター: リア・マロイェヴィッチ、ジャン・レスカ、マチェイ・サド
参加費: 1,000円
予約: フォームより申込 (先着順・定員20名)
オラ・マチェイェフスカ
Ola Maciejewska
プリジアック(フランス)・ポーランド
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振付家・ダンサー。緻密なリサーチに基づいた、ダンスに対する学際的なアプローチが特徴。ダンスとビジュアル・アートの融合に取り組む中で、ダンスの歴史を批評的に読み解く。2013年からは、1890年代にロイ・フラーが考案し、一世を風靡した「サーペンタインダンス」の再解釈に基づく独自の振付を展開している。フラーによって考案された蛇のようなダンスに焦点を当てた一連の作品は、メタモルフォーゼ、共感覚、具現化のハイブリッド性を見る者にもたらす。 2016-2018年、ノルマンディー・カーン国立振付センターでアソシエイト・アーティストを務めた。2020年には、ピナ・バウシュ財団のアーカイブ・プロジェクトでロルフ・ボルツィクの舞台美術に関する研究に取り組む。2022年、ロバート・ウィルソンが設立したウォーターミル・センターからフェローシップを受けている。ジュネーヴ造形芸術大学(HEAD)、リモージュ国立高等美術学校、フランス国立ダンスセンター(CND)を筆頭に、自身の研究を共有するためのフレームワークを構築している。
構成・振付:オラ・マチェイェフスカ
出演:オラ・マチェイェフスカ、または、ジャン・レスカ
ダンス・コンストラクション・デザイン:ヨランタ・マチェイェフスカ
制作・運営:キャロリン・レジィ
ツアーマネージャー:カプシーヌ・ゴワン
助成:文化庁文化芸術振興費補助金(舞台芸術等総合支援事業(国際芸術交流))|独立行政法人日本芸術文化振興会、笹川日仏財団
後援:在日フランス大使館/アンスティチュ・フランセ
主催:KYOTO EXPERIMENT、ダンス リフレクションズ by ヴァン クリーフ&アーペル
*本公演は京都と埼玉で開催する「ダンス リフレクションズ by ヴァン クリーフ&アーペル フェスティバル」(10/4-11/16)の一環として、KYOTO EXPERIMENTとダンス リフレクションズ by ヴァン クリーフ&アーペルが開催します。
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