トーク(オンライン)
エクスペリメンタルとは③
「無駄」の研究
ゲスト吉森保 (大阪大学大学院 医学系研究科/生命機能研究科 教授)
吉岡洋 (美学者・京都大学 こころの未来研究センター特定教授)
聞き手KYOTO EXPERIMENT 共同ディレクター
多面的な視野から「実験的=エクスペリメンタルとは何か?」を探るトークシリーズ3回目。生産性の高さ、役に立つことで人の重みが計られがちな社会で、あえて「無駄」の有用性を考えてみたい。ことに文化や研究の分野、アーティストの活動などは、しばしば実験的で、すぐに目に見える成果にならないものが多いが、のちに大きな成果を打ち立てることもあるような世界だ。吉岡洋と吉森保という、異なる分野ながらそれぞれの研究の第一線で活動する2人をむかえて、「無駄」の重要性をじっくりと語ってもらう。
2021.2.20(土)
オンライン
配信はこちら (YouTube)
吉森保 (よしもり・たもつ)
大阪大学理学部生物学科卒、同医学研究科中退。ドイツ留学などを経て現在大阪大学大学院医学系研究科/生命機能研究科教授。医学博士。大阪大学栄誉教授。生命機能研究科長。紫綬褒章、文部科学大臣表彰科学技術賞、上原賞、Highly Cited Researchers 2014, 2015, 2019, 2020、他を受賞。専門は細胞生物学。ノーベル賞受賞の大隅良典博士と共にオートファジー分野を開拓した。趣味は、マラソン・トレイルランニング、靴磨き、焚き火、Perfume、世界の美術館探訪、ラバーダック収集など。
吉岡洋 (よしおか・ひろし)
京都大学文学部哲学科、同大学院修了。情報科学芸術大学院大学 (IAMAS)、京都大学大学院文学研究科教授を経て、現在京都大学こころの未来研究センター特定教授。著書に『情報と生命──脳・コンピュータ・宇宙』(新曜社)、『<思想>の現在形──複雑系・電脳空間・アフォーダンス』(講談社) など。批評誌『Diatxt.』(ダイアテキスト、京都芸術センター) 編集長。「京都ビエンナーレ2003」「ぎふ大垣ビエンナーレ2006」等の展覧会企画、映像インスタレーション作品「BEACON」(1999-2020) の制作にも携わってきた。