公募
批評プロジェクト 2022
実験的な舞台芸術を通してその背景や環境も含めた対話の場をひらいていくことを目指すKYOTO EXPERIMENTでは、実験的舞台芸術の見方を考える批評プロジェクトを実施しています。
今回対象となるのは、現在ヨーロッパで最も注目されているアーティストのひとり、フロレンティナ・ホルツィンガーによるパフォーマンス作品『TANZ(タンツ)』です。本作は、固定化されたジェンダーの象徴としての伝統的なバレエの世界を題材としながら、その“伝統”をアクロバティックな演技と徹底的なパロディで軽々と飛び越えていきます。美という名のもとに眼差されてきた女性の身体をあっけなく逆手にとり、芸術表現における女性の身体史に新たな一石を投じるその手法が高く評価され、本作はヨーロッパで数々の賞を受賞しています。
本批評プロジェクトへの参加者には、劇場での『TANZ(タンツ)』公演を観劇の上、批評を執筆いただきます。応募された作品からは、審査を経て最大3作品が選出され、メンター(森山直人/演劇批評家)からのアドバイスを経てブラッシュアップされた該当作品はKYOTO EXPERIMENTウェブサイトに掲載されます。さらに、そこから1作品が選出され、2023年度のKYOTO EXPERIMENTフェスティバルマガジンに日・英両言語で掲載されます。
【対象作品】
フロレンティナ・ホルツィンガー『TANZ(タンツ)』
【応募条件】
・対象演目作品の観劇ができる方
・対象演目の観劇後、下記の締切日までに3000字以上5000字以内の劇評を提出できる方
【公演スケジュール】
2022.10.1 (土) 18:30、10.2 (日) 18:30
【公演会場】
ロームシアター京都 サウスホール
【応募書類 / 宛先】
下記の締切日までに、以下の情報を添えてメールにて原稿をご提出ください。
(宛先:KYOTO EXPERIMENT批評プロジェクト2022係 office(a)kyoto-ex.jp ※(a)を@に替えて入力してください)
・ご氏名(ふりがな)
・日中連絡のとれる電話番号
・観劇日時
・執筆者のプロフィール(200字〜300字程度)
・劇評のタイトル
・劇評(テキストデータで3000字以上5000字以内、文脈段落毎に一行スペースを入れる事)
【応募締切】
2022.10.25(火)
【注意事項】
・固有名詞の誤記、事実との相違などは、事務局側から修正をお願いする場合があります。
・原稿の著作権は執筆者本人に帰属します。
【審査および選出作品の発表】
・メンターによる審査を経て、最大3作品を選出、11.8(火)までに発表します。
・選出作品に対しては、メンターからのアドバイスがあり、ブラッシュアップ期間を経て11.30(水)までにKYOTO EXPERIMENTウェブサイトに掲載されます。また、選出作品のうち1作品がさらに選出され、2023年度のKYOTO EXPERIMENTフェスティバルマガジンに日・英両言語で掲載されます。
【審査、メンター】
森山直人(演劇批評家)
応募締切:10.25(火)
森山直人(もりやま・なおと)
演劇批評家。1968年生まれ。京都芸術大学大学院客員教授。京都芸術センター運営委員。2001年から2022年まで、京都芸術大学舞台芸術学科教授、同大学舞台芸術研究センター主任研究員、及び機関誌『舞台芸術』編集委員。2012年から2019年まで、KYOTO EXPERIMENT(京都国際舞台芸術祭)実行委員長を務めた。著書に『舞台芸術の魅力』(共著、放送大学教育振興会)等。主な論文に、「日本語で「歌うこと」、「話すこと」:演劇的な「声」をめぐる考察」(『舞台芸術』24号)、他多数。2022年12月に京都で世界初演予定のシャンカル・ヴェンカテーシュワラン(インド)新作演劇公演(和田ながら共同演出)では、ドラマトゥルクを務めている。