トーク
プレイベント①
『TANZ(タンツ)』をめぐるトーク
2021 SPRINGで映像上映した『Apollon』において、そのぶっ飛んだ女性の身体表象で京都の観客の度肝を抜いたフロレンティナ・ホルツィンガー。その後制作され代表作となった『TANZ』が、本フェスティバルで日本初演を迎えるにあたり、そのテーマとする女性の身体への眼差し、固定化された価値観への逆襲のあり方、などを基軸にトークイベントを開催する。 ゲストに迎えるのは、日本におけるドラァグクイーンの草分けであるシモーヌ深雪と、現代アートから舞台芸術まで縦横無尽な視点を持つ編集者・小崎哲哉。『TANZ』はその過激な表現に注目が集まりがちだが、この機会に多様な視点から作品を読み解いていきたい。
ゲスト:シモーヌ深雪(シャンソン歌手/Drag-Queen)、小崎哲哉(ICA京都 REALKYOTO FORUM編集長)
聞き手:KYOTO EXPERIMENT共同ディレクター
9.25(日)18:00-19:30
*公演が終了したため、本トークのアーカイブ配信は終了しました。
シモーヌ深雪(しもーぬ・ふかゆき)
1986年代後半、それまで活動していたMedusa. B. Vitolvious名義からシモーヌ深雪と改名。関西を中心に、全国のライブハウスやクラブで活動を展開中。ゴージャスにして妖艶、退廃的魅力が溢れた華麗なるシャンソンステージと、正統派レビューとアバンギャルドが混在する摩訶不思議なショーステージの、ふたつの違うステージを縦横無尽に行き来する、日本のアンダーグラウンドシーンを代表するパフォーマーのひとり。また、雑誌およびメディア媒体などでの映画や音楽、アート、フェティッシュに関する執筆や、様々なゲストとのライヴトーク、写真家とのコラボレーションなども精力的に行っている。毎月第4もしくは最終金曜日に京都METROで開催されるパーティ「DIAMONDS ARE FOREVER 」を、DJ LaLaと共にオーガナイズ。リリース作品としては、CD「美と犯罪」「血と薔薇」、カセットテープ「モダンホラー」などがある。
小崎哲哉(おざき・てつや)
ウェブマガジン『REALKYOTO FORUM』編集長。京都芸術大学大学院教授。同大大学院舞台芸術センター主任研究員。2003年に和英バイリンガルの現代アート雑誌『ART iT』を創刊し、編集長を務めた。あいちトリエンナーレ2013ではパフォーミングアーツ統括プロデューサーを担当。編著書に『百年の愚行』(2002)、『続・百年の愚行』(2014)、著書に『現代アートとは何か』(2018) 、『現代アートを殺さないために ソフトな恐怖政治と表現の自由』(2020)などがある。2019年にフランス共和国芸術文化勲章シュヴァリエを受章。