トーク
ジャハ・クー アーティスト・トーク
今回、『ハリボー・キムチ』を日本初演するジャハ・クー。本作が日本での初の作品上演となるクーを迎えるこのトークでは、社会的アイデンティティや構造を映し出す鏡でもある「食」をテーマとした本作の制作プロセスや、音楽や映像などのメディアを交差させながら、個人史と政治史を織り交ぜる独自の手法について、本人の言葉で語ってもらう。さらに、東アジアにおける帝国主義を参照しながら創作を続けてきたクーのこれまでの活動、その原点についても聞いていく。
ゲスト: ジャハ・クー
聞き手: KYOTO EXPERIMENT共同ディレクター
10月26日(土) 16:00-17:00
言語: 日本語、韓国語 (逐次通訳付き)
ジャハ・クー
ヘント(ベルギー)・ソウル (韓国)
韓国出身の舞台作家、パフォーマンス作家、作曲家、映像作家。韓国芸術総合学校で舞台芸術学を専攻し、学士(2011)、その後アムステルダムの DAS Theatre で修士号を取得(2016)。クーの芸術的実践は、マルチメディアとパフォーマンスの間を行き来し、自身の音楽、映像、テキスト、ロボット的オブジェが含まれている。最新プロジェクトである「Hamartia Trilogy」は、『Lolling and Rolling』(2015年)、『Cuckoo』(2017年)、『The History of Korean Western Theatre』(2020年)から成る。この三部作では、東アジアの政治状況、被植民地の歴史、文化的アイデンティティの長期的な探求が表されている。テーマとしては、韓国社会における構造的問題や、逃れ得ない過去が今日の私たちの生活に悲劇的な影響を与えるさまに焦点を当てる。これまでに、Zürcher Theater Spektakel(スイス)、クンステン・フェスティバル・デザール(ブリュッセル、ベルギー)、国家両庁院(台北、台湾)、ソウル・パフォーミングアーツ・フェスティバル(韓国)、PuSh International Performing Arts Festival(バンクーバー、カナダ)、OzAsia Festival (アデレード、オーストラリア)など世界中の劇場やフェスティバルで作品を発表してきた。