トーク
芸術文化とファンドレイジング—観客・サポーターとの未知の関係性!?
文化政策やアート×ビジネス思考の専門家を迎えたトークイベント。KYOTO EXPERIMENTは近年、新型コロナウイルス感染症拡大や国際情勢の変化、京都市の行財政改革などの影響を受け、財政的に厳しい状況を抱えている。そのなかで、民間や企業からの支援・協賛も含めた運営のあり方を模索中だ。KYOTO EXPERIMENTに限らず、芸術文化の公共性とそれを支える構造はいま、大きな転換点を迎えているのではないだろうか。本トークでは、そんな状況をふまえて、アートと社会のこれからの「共創」について考えたい。
出演:大澤寅雄(合同会社文化コモンズ研究所代表)
砂川敬(京都市文化芸術政策監)
富樫佳織(京都精華大学メディア表現学部 准教授)
KYOTO EXPERIMENT 共同ディレクター
川崎陽子 塚原悠也 ジュリエット・礼子・ナップ
モデレーター:山本麻友美(京都芸術センター副館長 / 京都市文化政策コーディネーター)
10.17(火)19:00-20:30
大澤寅雄(おおさわ・とらお)
1994年慶應義塾大学卒業後、株式会社シアターワークショップにて公共ホール・劇場の管理運営計画や開館準備業務に携わる。2003年、文化庁新進芸術家海外留学制度により、アメリカ・シアトル近郊で劇場運営の研修を行う。帰国後、NPO法人STスポット横浜の理事および事務局長、東京大学文化資源学公開講座「市民社会再生」運営委員、株式会社ニッセイ基礎研究所芸術文化プロジェクト室主任研究員を経て2023年6月に文化コモンズ研究所代表・主任研究員に就任。
砂川 敬(すながわ・たかし)
京都市文化芸術政策監。1967年生まれ。平成5年4月に京都市に入庁。産業観光局観光おもてなし課長や総合企画局秘書課長、市長公室長、文化市民局文化芸術都市推進室長などを経て、令和5年4月から現職。ロームシアター京都館長、京都市交響楽団副楽団長などを兼職。文化芸術活動の促進、文化財の保存と活用、世界遺産二条城や京都市京セラ美術館などの文化施設の管理運営をはじめとする京都市の文化政策を統括している。
富樫佳織(とがし・かおり)
大学卒業後、NHK(日本放送協会)に入局。ディレクターとして、音楽中継、演劇中継を中心に、ドキュメンタリー、ニュース番組を幅広く経験。その後独立し、放送作家として東京の放送局を中心に番組の企画・構成に携わる。主な担当番組に、「世界一受けたい授業」(日本テレビ)、「世界遺産」(TBS)、「美の巨人たち」(テレビ東京)、「情熱大陸」(毎日放送)。また、松竹株式会社のWebサイト「歌舞伎美人」で歌舞伎俳優へのインタビュー記事等を担当した。2010年からWOWOWにて、プロデューサーとして演劇中継、ドキュメンタリーの企画・制作に携わる。2011年にプロデュースしたオリジナル舞台番組「BLUEMAN GROUP CONNECT TO JAPAN」にて、国際エミー賞アート部門ノミネート。早稲田大学経営管理研究科を修了し、現在はメディア・エンターテイメントビジネスのDXについて、ビジネスモデル、プラットフォーム論、イノベーション論の視点から調査・研究を続けている。
山本麻友美(やまもと・まゆみ)
2000年の開館当初から、京都芸術センターにて国際共同プロジェクトや展覧会等、若手芸術家の育成、支援を目的とした多様な事業に携わる。京都芸術センターチーフプログラムディレクター(2016-21)、京都市文化芸術総合相談窓口(KACCO)ディレクター(2020-21)等を経て現職。2022年からアーティストの創造性や社会的役割を最大限発揮するための活動KYOTO INTERCHANGEを開始。「新しい文化政策プロジェクト」プロジェクトメンバー。
協力:京都市アート×ビジネス推進事業