トーク
えーっとトーク②
「無駄」の研究 2024
フェスティバルのキーワード「えーっと えーっと」にちなんだトークの第2弾として、美学者の 吉岡洋と〈弱いロボット〉の開発で知られる岡田美智男の公開対談を行う。ひとりでは何もできないロボットの開発を起点に、人ともの、人と人の関係や 、社会のあり方を探求してきた岡田。その知見を交えながらこの対談では、もっぱら効率や短期的成果が求められる現代社会に逆行するかのような「無駄」な回り道こそが、実は私たちが生きていることの意味に直結しているのではないか? と問いかける。そもそも機械は役立つから意味があるはずなのに、なぜ役に立たない〈弱いロボット〉に私たちは惹きつけられるのだろうか?
ゲスト: 岡田美智男 (豊橋技術科学大学 情報・知能工学系教授)、吉岡洋 (美学者)
聞き手: KYOTO EXPERIMENT 共同ディレクター
10月17日(木) 18:30-20:00
料金: 1,000円 (1ドリンク付き / 予約優先・先着順)
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岡田美智男 (おかだ みちお)
1987年東北大学大学院工学研究科博士後期課程修了。NTT基礎研究所、国際電気通信基礎技術研究所(ATR)などを経て2006年より現職。専門分野は、ヒューマン・ロボットインタラクション、社会的ロボティクス、認知科学。主な著書に、『ロボット 共生にむけたインタラクション』(東京大学出版会)、『〈弱いロボット〉の思考 わたし・身体・コミュニケーション』(講談社)、『弱いロボット』(医学書院)がある。
吉岡洋 (よしおか ひろし)
1985年京都大学大学院文学研究科博士後期課程修了。情報科学芸術大学院大学 (IAMAS)、京都大学大学院文学研究科、同こころの未来研究センターを経て、現在京都芸術大学文明哲学研究所教授。専門は美学・芸術学。主な著書に『情報と生命──脳・コンピュータ・宇宙』(新曜社)、『<思想>の現在形──複雑系・電脳空間・アフォーダンス』(講談社) など。批評誌『Diatxt.』(ダイアテキスト、京都芸術センター)の 編集や「京都ビエンナーレ2003」等の美術企画にも携わってきた。