上映会・トーク
プレイベント
ウィチャヤ・アータマート『父の歌(5月の3日間)』上映会&トーク
タイ演劇界の最注目作家であるウィチャヤ・アータマート。KYOTO EXPERIMENT 2023での世界初演となる新作発表を控え、2021 SPRINGでオンライン配信した作品の上映会とトークを開催する。本作は、ある姉弟の亡くなった父をめぐる会話から、個人と政治の関係性を描き大きな反響を得た。配信用に制作された映像を通してアータマート作品の魅力を体験し、ゲストやアーティストの言葉に耳を傾けてみよう。
ゲスト:ウィチャヤ・アータマート
ササピン・シリワーニット
片岡樹(京都大学大学院アジア・アフリカ地域研究研究科教授)
聞き手:KYOTO EXPERIMENT 共同ディレクター
9.24(日)15:00-17:30
言語:日本語、タイ語(逐次通訳あり)
ウィチャヤ・アータマート
バンコク
演出家・For What Theatre 共同設立メンバー。1985年、タイ、バンコク生まれ。パフォーマンスに長らく魅了され、タマサート大学映画専攻を卒業後、Bangkok Theatre Festival in 2008 のプロジェクトコーディネーターとして劇場で働き始める。2009年には New Theatre Society に加わり、舞台芸術に対するさまざまな実験的・革新的形式のアプローチで注目される演出家となった。「東南アジア現代演劇界の最も有望な作家の1人」として称賛を集めている。社会が特定の月日を通して歴史をどのように記憶するのか、またいかに忘れてしまうかを探究することに強い関心を持っている。2014年に For What Theatre を共同設立し、Sudvisai Club、Collective Thai Scripts のメンバーでもある。代表作『 父の歌 (5月の3日間)』がクンステン・フェスティバル・デザール 2019 でヨーロッパプレミア公演を迎えて以来、ヨーロッパ、アジア、その他の地域で広範なツアー活動や創作活動を続けている。
ササピン・シリワーニット
バンコク
チュラロンコーン大学で英文学の学士号及び修士号を取得。「B-Floor Theatre」のパフォーマー、演出家及びプロデューサーとして10年にわたり活動し、社会批評や個人的・社会的エンパワメントに基づいた、ムーブメントをベースにしたパフォーマンスの実践に精通している。2018年よりバンコク国際舞台芸術ミーティング(BIPAM)アーティスティック・ディレクターを務め、Producers of Thai Performing Arts Network (POTPAN)を共同設立。インディペンデントな演劇作家及び国際ツアープロデューサーとしても活動している。
片岡樹(かたおか・たつき)
1967年東京都生まれ。筑波大学第三学群国際関係学類卒業、同大学大学院地域研究研究科、九州大学大学院比較社会文化研究科修了。2008年より京都大学大学院アジア・アフリカ地域研究科准教授、ついで教授として奉職。主にタイ国をフィールドに、文化人類学および地域研究の立場から、山地少数民族や華僑華人移民の文化・宗教に関する研究に従事している。著書に『はじめての東南アジア政治』(共著)(有斐閣、2018年)など。