『Moshimoshi City~街を歩き、耳で聴く、架空のパフォーマンス・プログラム~』の各場所を巡るモデルコースを考案し、ご紹介する「Moshimoshi City レポート部」。前編ではロームシアター京都のミーティングポイントをスタートし、3か所のポイントと1か所のお店を訪ね歩いてきました。

それではゆば庄さんのお土産を持って京都駅に戻り、「Shows (上演プログラム)」を観に行きましょう！（文：一瀬省平、寺田有希、中村武司〈以上、KYOTO EXPERIMENT ボランティア〉、中村友紀〈KYOTO EXPERIMENT インターン〉）

・・・

京都駅ビル 大階段

ゆば庄さんから北へ真っ直ぐ向かうと、再び京都駅が見えてきます。
京都の玄関口でもあり、公共交通機関の起点、そして、駅ビルや周辺にも魅力あるお店やスポットがある京都駅。

この周辺でちょっと休憩したい。そんな時におすすめしたいのが、「京都駅ビル 大階段」です。
京都駅の中央入口から入って右にあるエスカレーターに乗り、まずは室町小路広場へ 。ここから屋上へと続く大階段を見上げると、そのスケール大きさにに圧倒されます。階段に座って会話をするのもいいし、ひとりでぼーっとするのもいいかもしれません。

大階段を登り切った（エスカレーターもあります）屋上から見える景色は、市街地にいながら山頂に登ったような爽快感です。非現実的な空間を味わえます。

・・・

フロマージェリーアルモニー

次第に夕方の気配が漂ってきました。「Shows (上演プログラム)」の会場であるロームシアター京都へ戻りつつ、途中でもう一度寄り道をします。

京都駅から京都市営バスで移動し「岡崎公園・美術館・平安神宮前」に向かいます（乗車時間約30分）。降車したら平安神宮の方面に歩き、一つ目の角を左折。右手にロームシアター、左手にみやこめっせを見つつ、そのまま直進します。橋を渡った道路の向かい側、左側に見える建物の地下に「フロマージュリーアルモニー」さんがあります（徒歩約5分）。

フロマージュリーアルモニーさんはチーズ・チーズケーキ専門ショップで、フランス産を中心に約30種類のチーズとチーズの個性がたくさん詰まったチーズケーキを、10年以上にわたり販売しています。チーズケーキは5種類あり、チーズを惜しみなく使った、それぞれこだわりのある5種類です。店内ではカフェ利用もでき、テイクアウトも行っています。

ケーキはとても柔らかくふわふわとしっとりした口当たりです。私はゴーダのチーズケーキを食べたのですが、とてもあっさりしているのに濃厚な味わいで、今までに食べたチーズケーキの中で一番おいしかったです。
他のケーキも、
・ゴルゴンゾーラのチーズケーキは、甘さとブルーチーズの塩分が調和しているためチーズの香りとコクがしっかりとしている
・ゴルゴンゾーラフォルテのチーズケーキは、「Theチーズ」という一番チーズが濃くチーズを食べているような感覚
・キャラメルとゴーダのチーズケーキは、キャラメルの味がしっかりとし、チーズとマッチする味わい
・マスカルポーネのチーズケーキは、少し甘さ控えめだけど濃厚なチーズケーキ
と、5種類すべてに違った良さとおいしさがあり、「食べ終わった後にはもう一度食べたくなる」、そんなチーズケーキでした。
チーズケーキ好きには最高の穴場スポットになるフロマージュリーアルモニー、お時間がある方は是非行ってみてください！
―――――――――――――――――――――――――――
フロマージュリーアルモニー

住所☞京都市左京区岡崎成勝町1-8地下1階（地下鉄東西線「東山」駅より徒歩７分）
営業時間☞11:00 – 18:00（Caféタイム☞11:30 – 17:30（LO 17:00））
定休☞木曜日
―――――――――――――――――――――――――――
・・・

ルリー・シャバラ『ラウン・ジャガッ：極彩色に連なる声』

只今の時刻は17時前。台風が噓のように去り、空には虹がかかっています。最後に、ロームシアター京都で「Shows (上演プログラム)」を観て帰りましょう。

会場の「ロームシアター京都」がある岡崎公園一帯は、京都の文化・芸術・学術・スポーツの拠点として、また、観光都市京都の重要な地域でもあります。
桓武天皇が794年に「都」を山城国（現：京都）に遷都し平安京と定め、中国の洛陽や長安を模して建設され、中央の朱雀大路の南端には「羅城門」が、その両側には東寺と西寺が建設され、九条大路（現：九条通）を玄関口として都市作りが進められました。
平安京建設以降の岡崎公園一帯の歴史は、下記の事項をキーワードに検索されることをお勧めします。

◯平安京六勝寺　　◯琵琶湖疎水と水力発電　　◯第4回内国勧業博覧会
◯平安京遷都1100年記念事業「平安神宮と時代祭」　◯京都学生祭典


そして、10月9日（土）と10日（日）には、ルリー・シャバラ『ラウン・ジャガッ：極彩色に連なる声』の上演を予定しています。
―――――――――――――――――――――――――――
ルリー・シャバラ
ラウン・ジャガッ：極彩色に連なる声


10.9 (土) 17:00
10.10 (日) 17:00

上演時間☞60分(予定)
開場は開演の30分前
―――――――――――――――――――――――――――
インドネシアのジョグジャカルタを拠点に、ボイス・パフォーマーとして世界的に活躍しているルリー・シャバラさん自身が考案された、即興的コーラス手法「ラウン・ジャガッ」を用い、シャバラさんがリモートで演出します。公募で集まった出演者、演出家（筒井潤）、バンド（テニスコーツ）とともに作品を創作し、指揮者不在の新作パフォーマンス（世界初演）を、ロームシアター京都で上演します。皆様、乞うご期待下さい。
・・・
街を歩き上演を楽しんでお家に帰った後は、ゆば庄さんの生湯葉を3種の方法で頂きました。

①生湯葉の味覚をそのまま味わうためにストレートで食する。
②おろししょうがに本醸造濃い口醤油を垂らして食する。
③練わさびに本醸造濃い口醤油を垂らして食する。

日頃から大豆関連食品（豆腐、納豆、豆乳、等）をこよなく食し湯葉料理店での食事も経験がある身としては、①と②の食べ方をオススメします。また、ビールには③が合うように思いました。
ストレートは、素材の香りや味、食感も申し分なく、美味しくいただきました。ごちそう様でした。
・・・
今日の街歩きはここまでです。最後にルートをおさらいしておきます。



実際に街を歩くと、地元の方が知らないような風景を発見したり、
コロナ禍では数が減ってしまったオフラインでの会話を楽しむことができました。

さて、『Moshimoshi City』は地図を受け取れば「いつ」「どこから」回ってもOKです。そして、KYOTO EXPERIMENT 京都国際舞台芸術祭 2021 AUTUMNでは他にも京都市内の各所で上演や展示が行われます。
みなさんも『Moshimoshi City』の地図を片手に新しいコースを開拓し、ぜひ京都の街と舞台芸術をお楽しみください！