パフォーマンス
ベギュム・エルジヤス
Voicing Pieces
上演中止
新型コロナウイルス感染症の影響によりアーティストが来日できなくなったため、上演は中止となりました。
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自分の声を通して、内在する他者と出会う
録音などを通して客観的に聴く自分の声を、不気味に感じた経験はないだろうか? 物理的には、普段と音の伝わり方が違うだけなのだが、そこに留まらない「得体の知れなさ」が存在し、それこそがベギュム・エルジヤスが『Voicing Pieces』を通して捉えようとするものだ。
エルジヤスは、トルコで分子生物学と遺伝子学を、ヨーロッパでコンテンポラリーダンスを学んだ異色の経歴を持つ振付家・パフォーマー。本作は2014年に京都で滞在制作をした際のリサーチが元になっており、7年の時を経て待望の日本初演を迎える(着想を日本のひとりカラオケから得たという!)。観客は、劇場内に設置されたブースをひとりでめぐりながら、提示されるテキストを読み上げ、その「声」を外部情報として聴く体験をする。それは、観客自身がパフォーマーになると同時に、観客となる演劇体験でもある。ある人は、自己に内在する「他者」を初めて認識するかもしれないし、また、自分の声を無遠慮な「他者の声」のように感じるかもしれない。コロナ禍で会えない状況が続く今、声がコミュニケーションで果たす役割はとても大きい。体験者にさまざまな気づきを与えてくれることだろう。
10.4 (月) - 10.11 (月)
ベギュム・エルジヤス Begüm Erciyas
トルコ / ベルギー / ドイツ
トルコ、アンカラ生まれ。アンカラで分子生物学と遺伝子学を学びながら、様々なダンスプロジェクトに関わるようになり、 パフォーミング・アーツのリサーチ・プロジェクトグループ「laboratuar」に加わる。その後、オーストリアのザルツブルグ・エクスペリメンタル・アカデミー・オブ・ダンスで学んだ。2007-2008年には Akademie Schloss Solitude、2009年にはK3- Zentrum für Choreographie Hamburg、2014年には京都のゲーテ・インスティトゥート・ヴィラ鴨川でアーティスト・イン・レジデンスとして招聘された。主な作品に、『Voicing Pieces』(2016)、『Pillow Talk』(2019)、 『Letters from Attica』(2020) がある。2022–2027年には、アントワープの DE SINGELにクリエイター・イン・レジデンスとして招聘される。
コンセプト:ベギュム・エルジヤス
リアライゼーション:マティアス・メッペリンク、ベギュム・エルジヤス
ドラマトゥルク:マルニクス・ルメンズ
テキスト::マティアス・メッペリンク、ベギュム・エルジヤス、ジェイコブ・レン
美術:ティム・ヴァンヘンテンリク
アーティスティック・コラボレーション:ジャン-バティスト ヴェレ-ロジェリアス
制作・広報:バーバラ・グライナー
製作:ベギュム・エルジヤス、Platform 0090
ツアーマネジメント:Hiros
共同製作:ウェーページンマー、STUK・ルーヴェン、Tanzfabrik ベルリン / Tanznacht リサーチ
サポート、レジデンス:ブダ芸術センター (コルトレイク) 、Q-O2、FrankfurtLAB、Tanzrecherche NRW、ゲーテ・インスティトゥート・ヴィラ鴨川
特別協力:ゲーテ・インスティトゥート大阪・京都
助成:文化庁文化芸術振興費補助金 (国際芸術交流支援事業) | 独立行政法人日本芸術文化振興会、ベルリン首都文化基金
主催:KYOTO EXPERIMENT