2021
2.6
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2.28
Shows
ポップでグロ可愛い カニバリズムパフォーマンス
インドネシアのジョグジャカルタを拠点にヴィジュアル・アーティストとして活動しながら、近年はパフォーマンス作品にも注目が集まるナターシャ・トンテイ。2017年にスタートしたこのプロジェクトは、人間が生きていく上で必要な“食べる”行為を、ポップでグロ可愛いトンテイワールドに染め上げて、地球温暖化や過剰消費など、現代社会が持つさまざまな問題へと観るものを誘ってくれる。
人体を模した形や色の料理で構成されたディナーテーブルを囲む、ホストであるトンテイとパフォーマー。彼らがそれを食べる様子から、パフォーマンスの空間と時間が作られていく。これらの行為は、社会的にタブー視されているカニバリズムにも通じ、食べること=生きることが、いかに社会的恐怖と不安により支配されているかを暴き出していく。カニバリズムというコンセプトは同時に、植民地時代の力学から表象されてきた歴史を持ち、現在もそのまなざしから逃れているとはいえないだろう。また、地球温暖化につながる過剰消費社会に、自らの身体を消費(=食べる)することでしか生き延びられない人を重ね合わせた、アイロニカルな視点も隠れている。
パフォーマティブ・ディナーという演劇的なしつらえで観客とコミュニケーションしながら進む本作。当日は、京都の公演のために考案された特別メニューを見ることができるとのこと。乞うご期待!
3.9 (火) – 3.14(日)
18:00 / 20:00(全日程)
上演時間: 45分 (予定)
*未就学児不可。12歳以下は保護者の同伴が必要。
★ 3.12 ( 金 ) 20:00 終演後 、ポスト・パフォーマンス・トーク
* 3.9 (火) – 3.14 (日)の期間、会場内をインスタレーション作品として公開します。
京都市中京区室町通蛸薬師下る山伏山町546-2
- 地下鉄烏丸線「四条駅」、阪急京都線「烏丸駅」下車、22・24番出口より徒歩5分
前売
一般: ¥2,500
ユース(25歳以下)・学生: ¥2,000
高校生以下: ¥1,000
ペア(前売のみ): ¥4,500
当日券
前売料金+¥500
(高校生以下は同額)
*自由席
ナターシャ・トンテイ
Natasha Tontey
インドネシア、ジョグジャカルタ
アーティスト・グラフィックデザイナー。ジョグジャカルタを拠点に活動。フィクションの概念を思索の手法として探求する作品を制作する。こうした手法により「捏造された恐怖」にまつわる歴史や神話の虚構に光を当て、それらがどのように未来への期待を規定するかを探る。Next Wave Festival (2016) 、黄金町バザール (2015)、ザ・インストゥルメント・ビルダーズ・プロジェクト・キョウト—循環するエコー (2018)、Multispecies Experiment (2019) 、Polyphonic Social 2019 by Liquid Architecture、K4 Gallery of Video and Moving Image (2019) 、The Wrong Biennale for Digital Arts (2019) などで作品を発表している。2019年には ArtJog MMXIXの Young Artist Award を受賞。2020年 ZKM Karlsruhe and Akademie Schloss Solitude の Net-Based Projects in the Fields of Art, Technology and Design 部門HASH賞を受賞。Performance Space (シドニー) Micro Fellowship 2020およびトランスメディアーレ2021のMartin Roth Initiative Virtual Residencyに選ばれている。
作・演出・ドラマトゥルク・デザイン: ナターシャ・トンテイ
出演: アフマド・スーサントリ、アルシタ・イスワルダニ、ナターシャ・トンテイ
制作: バスンダラ・ムルバ・アンガナ
衣装デザインアシスタント: バーバム
協力: マックス・スリアガンダ
製作: ナターシャ・トンテイ
共同製作: KYOTOEXPERIMENT
後援: 在大阪インドネシア共和国総領事館
助成: 文化庁文化芸術振興費補助金(国際芸術交流支援事業)|独立行政法人日本芸術文化振興会、PerformanceSpaceMicro-Fellowship2020
主催: KYOTOEXPERIMENT