公募
批評プロジェクト 2023
実験的舞台芸術の批評・評論を学ぶプロジェクト。参加要件は、対象演目の『影の獲物になる狩人』を鑑賞し、レビューを書いて応募すること。ここから選出された応募者(若干名)は演劇批評家の森山直人による個別指導を受け、内容をブラッシュアップすることができる。完成原稿はKYOTO EXPERIMENTのウェブサイトに掲載予定。芸術批評やライティングを学んでみたい人はぜひチャレンジを!
【概要】
実験的な舞台芸術を通してその背景や環境も含めた対話の場をひらいていくことを目指すKYOTO EXPERIMENTでは、実験的舞台芸術の見方を考える批評プロジェクトを2020年度より継続して実施しています。今回対象となるのは、オーストラリアを拠点に障害のある俳優が中心メンバーとして30年以上活動し、世界的にも評価が高い演劇カンパニー、バック・トゥ・バック・シアターによる日本初演作品『影の獲物になる狩人』です。
本作の舞台は、とある市民集会。障害のある活動家が3人、人工知能の危険性に警鐘を鳴らすべく席についているところから、始まります。コミカルにもシニカルにもとれる、障害のある当事者のやりとりは、自らの偏見・偏向こそが世界を救うための最大の障害になるという現実、そして、他者へのリアリティの欠如を浮き彫りにしていきます。「正しさとは何か?」問いが観客にも向けられる本作は、世界各地での上演を重ね、高い評価を得ています。
【対象作品】
バック・トゥ・バック・シアター『影の獲物になる狩人』
作品詳細は☞こちら
【公演スケジュール】
2023年
10.7(土)15:30
10.8(日)15:30
会場:ロームシアター京都 サウスホール
【応募条件】
・対象演目作品の観劇ができる方
・対象演目の観劇後、下記の締切日までに3000字以上5000字以内の劇評を提出できる方
【応募書類/宛先】
応募締切日までに、以下の情報を添えてメールにて原稿をご提出ください。
・ご氏名(ふりがな)
・日中連絡のとれる電話番号
・観劇日時
・執筆者のプロフィール(200字-300字程度)
・劇評のタイトル
・劇評(テキストデータで3000字以上5000字以内、文脈段落毎に一行スペースを入れる事)
宛先:KYOTO EXPERIMENT批評プロジェクト2023係
office@kyoto-ex.jp
【審査および選出作品の発表】
・メンターによる審査を経て、最大3作品を選出、11.13(火)までに発表します。
・選出作品に対しては、メンターからのアドバイスがあり、ブラッシュアップ期間を経て12.5(火)までにKYOTO EXPERIMENTウェブサイトに掲載されます。
【審査・メンター】
森山直人(演劇批評家)
【注意事項】
・固有名詞の誤記、事実との相違などは、事務局側から修正をお願いする場合があります。
・原稿の著作権は執筆者本人に帰属します。
【お問い合わせ】
KYOTO EXPERIMENT事務局
〒604-0862 京都市中京区烏丸通夷川上ル少将井町229-2第7長谷ビル 6F
TEL 075-213-5839
(受付時間:平日11:00-19:00[フェスティバル期間中は無休])
応募締切:10.30(月)23:59
一次審査結果通知:11.13(火)
二次審査結果発表・ウェブサイト掲載:12.5(火)
森山直人(もりやま・なおと)
演劇批評家。1968年生まれ。多摩美術大学美術学部・演劇舞踊デザイン学科教授。京都芸術センター運営委員。2001年から2022年まで、京都芸術大学舞台芸術学科教授、同大学舞台芸術研究センター主任研究員、及び機関誌『舞台芸術』編集委員。2012年から2019年まで、KYOTO EXPERIMENT(京都国際舞台芸術祭)実行委員長を務めた。著書に『舞台芸術の魅力』(共著、放送大学教育振興会)等。主な論文に、「日本語で「歌うこと」、「話すこと」:演劇的な「声」をめぐる考察」(『舞台芸術』24号)、他多数。