2022
10.14
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10.16
演劇
magazine
2022.10.7
今回ご紹介する『がたんごとんコース』は京都市営地下鉄東西線「烏丸御池駅」から「蹴上駅」までを電車で移動するコースとなっています。
【10月15日はしごコース】
京都芸術センター 講堂 作品鑑賞(90min)
↓ 徒歩(1min)
前田珈琲 明倫店(60min)
↓ 徒歩(15min)
京都国際マンガミュージアム(60min)
↓ 地下鉄・徒歩(30min)
蹴上インクライン・ドラム工場(60min)
↓ 徒歩(15min)
ロームシアター京都ノースホール 作品鑑賞(90min)
京都の街並みを散策したい方は徒歩で移動するプラン、「てくてくコース」を是非ご覧ください。
ではさっそく、京都の秋に踏み出しましょう!
京都芸術センター
13時、京都芸術センター 講堂にて
Kansai Studies
dot architects & 和田ながら『うみからよどみ、おうみへバック往来』
を鑑賞。
山から川へ、そして生きる糧を育む水田、さらには湖や魚たち、海へとめぐってゆく水の「循環」をテーマに作られた、複数の短編からなるオムニバスの演劇作品です。
前田珈琲 明倫店 店内
観劇後は京都芸術センター1Fの「前田珈琲 明倫店」さんへ!
2020年、キッチンを現代アート「tower(KITCHEN)」に改装されました。あちらこちらに仕掛けがあり、眺めているだけで心ウキウキ楽しくなってくる場所です。
珈琲と抹茶のパフェ
「珈琲と抹茶のパフェ(1600 円税込)」は、抹茶アイス、サッカーボールをかたどったバターの風味豊かなクッキー、自家製の珈琲&抹茶ゼリーとそのボリュームに驚いたのですが、最後まで飽きずに美味しくペロッといただけます。
珈琲スペシャルブレンド龍之助
また、創業者の父親の名前がつけられた「珈琲スペシャルブレンド龍之助(550円税込)」は、 開店以来の変わらぬ味わいだそうで、苦みが控えめですっきりした後味です。公演前の腹ごしらえのランチにも是非ご利用ください。
☞前田珈琲 明倫店
営業時間:10時~20時(ラストオーダー19時半)
京都市中京区山伏山町 546-2 京都芸術センター内 1階 ☏075-221-2224
京都国際マンガミュージアム 外観
さて、次の公演までまだまだ時間がありますね。
のんびりゆっくり過ごせる「京都国際マンガミュージアム」をご紹介します。
こちらでは現在「大乙嫁語り展」が開催中です。
100点以上の森薫先生の緻密で美麗な原画が見られるほか、作中の世界観をイメージし中央アジアの伝統民芸品や民族衣装の展示もされています。「乙嫁語り」の作品を通し、中央アジアの文化を体感し、海外旅行気分も味わえる、楽しい展示となっています。
メインギャラリー「マンガの殿堂」
その他にも5万冊以上のマンガが並ぶ書架「マンガの壁」や、様々な翻訳版のマンガが楽しめる「マンガ万博」、伝統技法でつくられた「火の鳥オブジェ」などなど、マンガの魅力がぎゅっと詰まった「京都国際マンガミュージアム」。
お気に入りのマンガと共に、その作品の世界に浸る体験を味わってみてはいかがでしょうか。
メインギャラリー常設展示「マンガって何?」
☞京都国際マンガミュージアム
開館時間:10:30~17:30(最終入館17:00)
休館日:毎週火曜・水曜(祝日の場合は翌日)・年末年始・メンテナンス期間
京都府京都市中京区烏丸通御池上ル(元龍池小学校) ☏075-254-7414
「大乙嫁語り展」会期:9月17日~12月26日
続いては「蹴上インクライン」へ向かいます。京都市営地下鉄東西線「烏丸御池駅」で乗車し、電車に揺られること約7分。「蹴上駅」に到着です。
蹴上インクライン
京都屈指のSNS映えフォトスポット「蹴上インクライン」。インクラインとは、高低差のある水路間をケーブルカーの様に船を丸ごと台車に乗せて上流から下流、下流から上流へと移動させるための施設です。現在は利用されていませんが静態保存されていて、見学が可能です。
蹴上インクライン 台車
船は高低差約38メートル(建物では約13階建て)、移動距離約580メートル、上流の蹴上船溜まりから下流南禅寺船溜まりまでを台車に乗せ線路の上を移動します。当時は琵琶湖全域から琵琶湖疎水、伏見疎水、伏見港、宇治川、淀川を経由し大阪湾までの水運ルートとして重要な役割を果たしていました。
素敵な写真は撮れましたか?
☞琵琶湖疎水 蹴上インクライン
〒605-0044 京都府京都市東山区東小物座町339
そろそろ辺りも暗くなってきましたね。
ロームシアター京都
18時半、ロームシアター京都に到着です。
ジャールナン・パンタチャート『ハロー・ミンガラバー・グッドバイ』
は、19時から、ノースホールでの公演となります。「歴史」として共有されるストーリーと個人的な出来事の間には、何が横たわっているのだろう?信じられる言葉とは?「自分」に影響を与えた「歴史」について考えられる貴重な時間を体験してください。
さて、「観劇はしご部」はいかがだったでしょうか。京都の秋を楽しんでいただけたなら嬉しいです。
KYOTO EXPERIMENT 2022の会期はまだありますので、是非この機会に気になる公演や京都ならではの観光を楽しんでみてくださいね。
(文:芦田恵理、稲見芳考[KYOTO EXPERIMENT ボランティア]、写真:稲見芳考[KYOTO EXPERIMENT ボランティア]、編集:小田島しあ[KYOTO EXPERIMENT 事務局インターン])