Adorno(装飾)
10.17 (Sat) 17:00 ◆
10.18 (Sun) 15:00 ★♡
50分
一般:¥4,500
ユース(25歳以下)・学生:¥3,000
高校生以下:¥1,000
ペア:¥8,500
当日券:前売料金+¥500(高校生以下は同額)
14歳以上推奨
均質化する世界へ放たれる
圧倒的な個のダイナミズム
パンデミック、紛争、生成AIの興隆。パラダイムシフトの行き着く先で、新たな歴史を担う主体は誰か。確固たる個人か、画一化された「社会」という集団か、それとも——。本作はブラジルを拠点に、自国の政治や社会の矛盾に鋭く切り込んできたアリス・リポルの最新作。ファヴェーラ(スラム街)を拠点とするダンサーとのコレクティブ「Cia. REC」が、剥き出しの本能と身体をさらけ出し、この問いに応答する。
無機質な音が鳴り響く闇の中。生命の細胞、あるいは原子を思わせる無数の黒い風船から這い出すのは6つの身体だ。彼らはまるで波のように前進と後退を繰り返しながら、互いを求めて唸り、ふれ合い、絡みつく。他者や共同体とあることの歓びを謳歌する一方で、二つとない個の輝きを解き放っていく。
「Adorno」はポルトガル語で“装飾品”を意味する。ここでは個人のささやかな喜びや自己表現も想起させるが、音節に分解すると「〜の中に痛みがある」とも読める。祝祭的な高揚に影を宿すそれは、進化した世界になお蔓延る格差や断絶だろうか。違いを抱えたまま生きることの難しさ、そこでもがき苦しむ心の叫びだろうか。
アーティストプロフィール
アリス・リポル
リオデジャネイロ(ブラジル)
振付家。リオデジャネイロ生まれ・在住。当初は心理学を学んでいたが、身体の可能性に対する好奇心から、また動きについて探求したいという欲求から、後にダンスに重点を移した。リオデジャネイロで知られる振付・身体機能訓練センターであるEscola Angel Viannaを卒業後、振付家として活動を始める。彼女の作品では、ダンサー達が自分の経験や内なる記憶を表現できるような場を提供するリサーチを通して、コンテンポラリーダンスとブラジルのアーバンダンスを融合させる。リポルは、RECとSUAVEという 2 つのコレクティブ を主宰。Festival Panorama(リオデジャネイロ)をはじめとするブラジルのフェスティバルや、クンステン・フェスティバル・デザール、ポンピドゥー・センター、ウィーン芸術週間など世界各地のフェスティバルや劇場で作品を上演している。KYOTO EXPERIMENTには、2023年以来の2度目の参加となる。
助成:ダンス リフレクションズ by ヴァン クリーフ&アーペル
