プログラム

キム・カンヨン、イ・ミンジン、パク・ミンヒ

2026 Shows ダンス 音楽 パフォーマンス ショーケース 新作 日本初演
日時

10.16 (Fri) 17:00 ★

10.17 (Sat) 11:00 ♡

10.17 (Sat) 15:30

★ ポスト・パフォーマンス・トーク

♡ 託児あり(要予約・7日前まで)

会場
ロームシアター京都
ノースホール
上演時間

160分(予定)
*3演目上演/途中転換休憩あり

料金

一般:¥3,500
ユース(25歳以下)・学生:¥3,000
ペア:¥6,500
当日券:前売料金+¥500(高校生以下は同額)

言語

[キム・カンヨン『隠された村』]
日本語(英語字幕あり)

[イ・ミンジン『地平線のそばで(あいかわらず)』]
韓国語(日本語・英語字幕あり)

注意事項

18歳未満入場不可
床に座ってご覧いただく作品です

慣れ親しんだコードや感覚の外へ。
韓国・舞台芸術の最前線を紹介する
実験的ショーケース公演

「韓国国立現代美術館 (MMCA) 」の舞台芸術部門とKYOTO EXPERIMENTがコラボレーション。ソウルと京都、二つの都市で時代の潮流を鋭く映し出す表現を発信してきた両者が、最旬の才能を相互に紹介する。本年度はMMCAから3名が来日し、3作品を一堂に鑑賞できるショーケース公演を実施する。

注目の新世代による表現から、キム・カンヨンのサウンド・パフォーマンスと、イ・ミンジンのソロダンス作品を紹介。また、伝統音楽のフィールドを越え、新しい聴覚的・空間的体験をもたらしてきた パク・ミンヒが9年ぶりにフェスティバルに登場し、新作を上演する。


キム・カンヨン
『隠れされた村』 [パフォーマンス]

Photo by Lee Kangsun. Courtesy of Ob/scene Focus.

深海で長い年月を過ごした鳥は、貝のかたちをした神獣となる。その息吹が蜃気楼となる——。東アジアの神話から着想した本作は、メディアを横断しながら、忘れ去られたり、知覚が及ばぬまま残された世界の層や構造に光を当ててきたキム・カンヨンによるサウンドと映像を用いたパフォーマンス。貝殻に耳を当てたときのようにうごめく響きを手がかりに、観客は幻影とも深海とも、深淵な宇宙ともつかない感覚の外側にある世界を旅していく。

アーティストプロフィール

©キム・カンヨン

キム・カンヨン

ソウル(韓国)

パフォーマンス、映像、サウンドを横断し、忘れられた、あるいは認識されない記憶の層や構造を明らかにする創作を行っている。この関心は、まず演劇によって表現されている。キムにとって、劇場は単なる場所ではなく、フィクションが現実に投影され、想像力が圧倒的に有形な世界に重ねられる現場である。キムの活動において、劇場はまず、未完成のまま隠されたり消去されたりしたことが再び召喚される場として機能する。例えば漂流する言葉や身体を持たない幽霊といった見えないものの存在を再考し、舞台の中央に置くことで、感覚と認識の限界を広げる可能性を試そうとしている。


イ・ミンジン
『地平線のそばで(あいかわらず)』 [パフォーマンス]

Photo by Lee Kangsun

舞台上のダンサーは表現する主体であると同時に、観客に見られ、消費される対象でもある。であるならば、「踊る身体」は他者からの期待や表象を担うことの重圧から真に自由になれるのだろうか。イ・ミンジンはソロパフォーマンスを通してこのパラドクスと対峙し、自身の身体に投影されるイメージや意味づけ、思惑が揺れ動くさまを見つめる。一方、劇場という限られた水平空間では、イの身体は常に観客の視線にさらされ続ける。観客もまた、自らの欲望や思い込み、戸惑いと対峙し、「どう見るのか」を問われることとなる。

アーティストプロフィール

Photo by Ryu Jinook

イ・ミンジン

ソウル(韓国)

ダンスを体現し、ダンスに立ち会い、ダンスを創る、パフォーマンスおよびダンスのアーティスト。ダンサーが持つパフォーマンス性と主体性から始まるリーの創作では、単に上演のための表現手段としてダンスに取り組むのではなく、舞台と日常、平凡と非凡を横断する感覚的探求の媒体としてダンスに向き合っている。形式としての振付ではなく、ダンスそのものの生命力と関係性に焦点を当て、時には一見するとダンスには見えないものを介すことでダンスの可能性の拡張を追求している。リーの関心は可視化されない、あるいは容易に見過ごされてしまう感覚や周縁化された存在に向けられ、よく使われるコードや言葉の外にある動きをダンスの領域に取り込もうとしている。主要な作品に、『Too Big to Perform』(Ob/Scene Focus、ソウル・韓国、2025)、『Next to the Horizon』(Ob/Scene Festival、ソウル・韓国、2024)、『STAY STAY STAY』(Teatro do Bairro Alto、リスボン・ポルトガル、2024)、『Salamander in Area』(Royal X Club、ファソン・韓国、2022)がある。また、キュレーションされた展覧会「HOLE」(Windmill、ソウル・韓国、2021)に参加し、『missing link』というパフォーマンスを行った。


パク・ミンヒ
『内聴の舞台』 [パフォーマンス]

ⓒMoonsick Gang

韓国の伝統声楽「ガゴク(歌曲)」を現代的な感性で再解釈してきたパク・ミンヒの最新作。ガゴクでは、言葉や音節の「間」に、恍惚ともいえる独特の時間感覚が宿る。それは現代の速度感とは対照をなし、わたしたちを未知なる音の体験へ導く。観客は薄暗闇のなかで耳を澄まし、目に見えない微かな響きや、沈黙の痕跡を全身で感じ取っていく。心で聴くとはどういうことなのだろうか。心はどこに宿るのだろうか。

アーティストプロフィール

©パク・ミンヒ

パク・ミンヒ

ソウル(韓国)

韓国の旧重要文化遺産第30号に登録された歌曲(ガゴク、韓国の伝統的唱和法)のイスジャ(認定を受けた歌い手)として、韓国伝統音楽の美学と構造を現代の感覚で再解釈するアーティスト。現代において伝統音楽を実践することの意味を問い続けながら、単に聴くという行為を超えた演者と観客の関係を、音楽的な意味で再定義する実験的な作品に取り組んでいる。パクの作品において、身体は音を出すただの楽器ではなく、音楽が命を持ち、共鳴する場所である。この変換を通して、他にはない音と空間の体験を観客に提供している。代表作は、『No Longer Gagok(歌曲(ガゴク)失格)』シリーズ、『Hanging Bed』、『Wind Belows from the Mountain Where Spirits Gathered』など。


共同主催:韓国国立現代美術館
キム・カンヨン、イ・ミンジン、パク・ミンヒによる本公演は、エルメスの支援を受けて実現しました。

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