2021.5.19
公募
演劇批評家の森山直人氏を講師に迎え、実験的舞台芸術の批評・評論を学ぶプロジェクト。参加要件は、対象演目の『擬娩』を鑑賞し、レビューを書いて応募すること。ここから選出された応募者(若干名)は森山氏による個別指導を受け、内容をブラッシュアップすることができる。完成原稿はKYOTO EXPERIMENTの公式サイト、及び次回のフェスティバルマガジンに掲載予定。芸術批評やライティングを学んでみたい人はぜひチャレンジを!
━━ 応募詳細 ━━
実験的な舞台芸術を通してその背景や環境も含めた対話の場をひらいていくことを目指すKYOTO EXPERIMENTでは、実験的舞台芸術の見方を考える批評プロジェクトを実施しています。
今回対象となるのは、京都を拠点に活動する演出家・和田ながらと美術家、メディアアーティスト・やんツーのコラボレーションによる演劇作品『擬娩』です。本作は、和田が2019年に初演し、高い評価を得た作品を、今回再創作するものです。和田ながらは、こまばアゴラ演出家コンクール観客賞を受賞するなど今後の活躍が渇望される演出家であり、今回の創作においては、舞台作品に初めて携わるやんツー、および新たに10代の出演者を迎えるキャストとの協働により、作品の新たな展開が期待されます。
本批評プロジェクトへの参加者には、劇場での『擬娩』公演を観劇の上、批評を執筆いただきます。
応募された作品からは、審査を経て最大3作品が選出され、メンター (森山直人 / 演劇批評家) からのアドバイスを経てブラッシュアップされた該当作品はKYOTO EXPERIMENTウェブサイトに掲載されます。さらに、そこから1作品が選出され、2022年度のKYOTO EXPERIMENTフェスティバルマガジンに日・英両言語で掲載されます。
【対象作品】
和田ながら×やんツー『擬娩』
作品詳細はこちら:https://kyoto-ex.jp/shows/2021a_nagara-wada-yang02/
【応募条件】
・対象演目作品の観劇ができる方
・対象演目の観劇後、下記の締切日までに3000字以上5000字以内の劇評を提出できる方
【公演スケジュール】
2021年
10.16 (土) 13:00 / 17:00
10.17 (日) 13:00 / 17:00
【公演会場】
京都芸術センター 講堂
【応募書類 / 宛先】
下記の締切日までに、以下の情報を添えてメールにて原稿をご提出ください。
(宛先:KYOTO EXPERIMENT批評プロジェクト2021 AUTUMN 係 office@kyoto-ex.jp)
・ご氏名 (ふりがな)
・日中連絡のとれる電話番号
・観劇日時
・執筆者のプロフィール (200字〜300字程度)
・劇評のタイトル
・劇評 (テキストデータで3000字以上5000字以内、文脈段落毎に一行スペースを入れる事)
【応募締切】
2021年11月1日(月)
【注意事項】
・固有名詞の誤記、事実との相違などは、事務局側から修正をお願いする場合があります。
・原稿の著作権は執筆者本人に帰属します。
【審査および選出作品の発表】
・メンターによる審査を経て、最大3作品を選出、11月10日(水) までに発表します。
・選出作品に対しては、メンターからのアドバイスがあり、ブラッシュアップ期間を経て12月上旬までにKYOTO EXPERIMENTウェブサイトに掲載されます。また、選出作品のうち1作品がさらに選出され、2022年度のKYOTO EXPERIMENTフェスティバルマガジンに日・英両言語で掲載されます。
【審査、メンター】
森山直人 (演劇批評家/京都芸術大学 舞台芸術研究センター所長補佐)
【お問い合わせ】
KYOTO EXPERIMENT事務局
〒604-0862 京都市中京区烏丸通夷川上ル少将井町229-2第7長谷ビル6F
TEL 075-213-5839 (受付時間:11:00-19:00 日曜・祝日休 [フェスティバル期間中は無休])
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批評プロジェクト2021 SPRING では、3件の劇評が選出されウェブサイトに掲載されています。
【劇評】よるのふね「父、掘り返す、焼く」「灰を流すまで許さない」——「役」から降りてまなざすこと——
【劇評】瀧尻浩士「日常空間の裂け目から聞こえる劇の声 ―父の歌から、母の歌あるいは自分たちの歌へ―」
【劇評】吉水佑奈「日常」を描く——『父の歌 (5月の3日間)』
応募締切:2021年11月1日(月)
森山直人 (もりやま なおと)
1968年生まれ。演劇批評家。京都芸術大学 (旧名称・京都造形芸術大学) 舞台芸術学科教授、同大学舞台芸術研究センター主任研究員、機関誌『舞台芸術』編集委員。同志社大学、立命館大学でも非常勤講師をつとめた。著書に『舞台芸術の魅力』 (共著、放送大学教育振興会)等。主な論文に、「「演劇的」への転回――「舞台演劇」の時代の「批評」に向けて」(『舞台芸術』23号)、「「日本現代演劇史」という「実験」――批評的素描の試み」(『舞台芸術』22号)、「(オープン・ラボラトリー) 構想へ:「2020年以後」をめぐるひとつの試論」(『舞台芸術』20号)、他多数。