プログラム

カルメン・リー&チュンシン・オー / シアター・デュ・プーレ

私書箱 No.211

2026 Shows パフォーマンス 日本初演
DAS Theatre - Winter Presentations Burst the Bubble
Chun Shing Au

Photo by Thomas Lenden

日時

10.10 (Sat) 14:00 ☆★

10.11 (Sun) 14:00 ☆◆♡

10.12 (Mon) 13:00 ☆

☆ プレトーク(開演30分前より)

★ ポスト・パフォーマンス・トーク

◆ 感想シェアカフェ

♡ 託児あり(要予約・7日前まで)

会場
京都市立芸術大学
多目的ギャラリー (C棟6階)
上演時間

60分

料金

一般:¥3,000
ユース(25歳以下)・学生:¥2,500
高校生以下:¥1,000
ペア:¥5,500
当日券:前売料金+¥500(高校生以下は同額)

注意事項

開演後は途中入場不可。
お席のご用意はありません。

DAS Theatre - Winter Presentations Burst the Bubble
Chun Shing Au

Photo by Thomas Lenden

たとえ身体の自由は奪えても
わたしの心は奪えない

「私書箱 No.211」は、チュンシン・オーが以前使っていた私書箱のこと。個人情報を伏せ、彼が3年間手紙を交わしてきた相手は、民主化デモに参加したことで政治犯として収監された友人シウ・ミン(仮名)だ。厳しい検閲をくぐり抜けた数は14通。オーはこの“抵抗と友情の記録”を独自のコードを用いて編み直し、密かに開示することを試みる。「シアター・デュ・プーレ」を共同主宰するカルメン・リーとの協創で、象徴としての“紙”が主人公となるオルタナティブな世界を立ち上げていく。

二人の手紙が次第に詩や暗号めいたものへ変化していったように、舞台上の紙もひとつの意味にとどまらない。絶えず変化し、身体と融合し、闇や光を宿しながら、二人の断絶や希望を映し出す。言葉はなく、紙が軋む乾いた音が響くのみ。だがそれは何よりも雄弁で強靭だ。世界各地でも民主主義が揺らぎはじめるいま、精神の自由と連帯を求め続けることの意味を、本作は何度でも静かに問いかける。


アーティストプロフィール

Photo by Lukáš Veselý

カルメン・リー

香港、アムステルダム(オランダ)

ヨーロッパとカナダを行き来しながら活動するパフォーマンス演出家であり、視覚的・体験的カウンセラー。プラハ芸術アカデミー演劇学部(DAMU)でデバイズド・シアターとオブジェクト・シアターを学ぶ(2021年-2022年)。また、アムステルダムのカウンセリング・コーチング・アカデミー(ACC)で、カウンセリングとコーチングのプロフェッショナル・ディプロマを修了(2024年-2026年)し、積極的傾聴や倫理的ケア、個人やグループに対しての創造的かつ内省的手法による支援について学ぶ。バルセロナのメタフォラでアート・セラピーの基礎訓練も受けている(2025年)。
リーの活動では、集団的内省や治療的手法の道具として物や素材が用いられる。プロフェッショナルではない参加者との活動に強く惹かれており、パフォーマンスの創作やファシリテーションにおいて、創造的な手法や、トラウマへの理解にもとづいたアプローチ(トラウマインフォームドケア)を採っている。

Photo by Peteris_Viksna

チュンシン・オー

香港、アムステルダム(オランダ)

演劇作家であり、クリエイティブ・テクノロジスト。2024年に、オランダのDASシアター(旧DASアーツ)で修士課程を修了。DASシアターでは、物がどうやって行為を行い、意味に影響を与えるか、人間と非人間な物質どのように関係し合うかを学んだ。オーの作品は、オブジェクト・シアター、仮面、人形劇、そしてリアルタイム・メディアを通して、視覚的詩学と政治的な文脈を融合させようとしており、その活動は香港、カナダを経て、彼をチェコへと向かわせた。DASシアターでの研究は『私書箱No. 211』の上演へと発展し、2024年にAndré Veltkamp賞を受賞した。

シアター・デュ・プーレ

香港、アムステルダム(オランダ)

2016年に設立された、カルメン・リーとチュンシン・オーによるパフォーマンス・デュオ。香港出身のふたりは、2015年にカナダのノバスコシア州に拠点を移し、現在はオランダとカナダを行き来しながら活動。国境を越えた芸術的文脈、リサーチの文脈を扱っている。
視覚的詩学やオブジェクト・シアター、クリエイティブ・テクノロジー、ドキュメンタリー演劇、サイトスペシフィックな上演が交差する地点を探求し、既存の形とは違う演劇体験を創り出そうとしている。視覚や感覚的体験、実験性に関わるドラマツルギーに重きを置き、話される言葉への依存を最低限に抑えた作品は、言語的、文化的な文脈の違いを超えて、幅広い国際的な観客層に届けられている。
『私書箱No. 211』は、ZKB Acknowledgement Prizeを受賞したチューリッヒ・シアター・スペクタクル(チューリッヒ・スイス、2024)での上演をはじめ、ル・マイヨン・ストラスブール劇場(ストラスブール・フランス、2025)、Festival Schlossmediale(ヴェルデンベルク・スイス、2025)、Queering Puppets Festival(アムステルダム・オランダ、2025)、サマーワークス・パフォーマンス・フェスティバル(トロント・カナダ、2026)など国際的にツアーを行っており、今後は2026年11月にシャウブーデ・ベルリン(ベルリン・ドイツ)で上演が予定されている。


主催:KYOTO EXPERIMENT、京都市立芸術大学
助成::ランダ王国大使館

閉じる